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なぜ今、90年代USインディーなのか
Get Up Kidsのライブで、SEにPavementの「Summer Babe」が流れました。改めて聴いたその音に、何かの火がつきました。ああ、これを残さなければいけない、と。
インターネットが普及した頃、これでネット上に書けばずっと保存される、もうあの記事、あの雑誌の何号に載っていたっけ、というようなことがなくなる、ととても興奮したことを覚えています。でも長年経過して、逆に全く消し去られることも多いなと感じています。メジャーな出来事などは残ります、しかしマイナーなことを拾う人が正式な形で記録を残すことをしなくなりました。つまりソーシャルメディアでポストして終わるような感じになってしまいました。
ソーシャルメディアは、過去情報の検索に難があると気づきました。流れてしまうんです、今のことはありすぎるくらいに流れてきますが、それらはすぐに流れて行ってしまう。その時の感じ、というのを後から知るのが難しくなってきました。
今、化石のような昔の個人ブログや、掲示板の残骸などに、かなりの熱量を持った個人の記事などを発見したときにはとても心が動きます。空気感が伝わってくるんです。
消えつつある90年代インディーシーン
30年前によく聞いたはずのバンドの音源がサブスクにはなく、それについて語っている人も今はいない、本当に存在したのかと確信が持てなくなる瞬間もあります。私の好きな90年代のアメリカのインディーシーンについて、本国ならまだしも、日本では全く語られることがなくなってきました。
60年代、70年代、80年代は依然として文化として語られることが多い、しかし90年代からはにわかに断片的なことしか語られません。ビートルズ、ストーンズ、ハードロック、ヘヴィメタル、パンクはよく目にしますし、語られます。あれ?インディオルタナは?Nirvanaがかろうじてたまに触れられるくらいで、日本では完全にあのシーンは無かったことになりつつあります。
私が青春時代に聴き狂って、確かにあったあのシーンが、徐々に無くなっていく。なので私が、その空気感をアーカイブとして日本のメディアとして残さなければならない気がしています。
このサイトについて
当時、感性的な聞き方をしていました。バンドのメッセージだとか、その時代に流行った意味だとか、アカデミックな感じではなく。また、当時の日本のメディアを通して正確に本国での意味合いを掴むことは難しかったとは思います。なのでそこを今、当時のインタビューや、映像、本国での記事などを掘り返して、補いつつ、記事として完成させていきたいと思っています。
アーティストたち、レーベルたち、それらが作った多くのローカルシーン、また年代ごとのダイジェスト、歴史として振り返られるようなサイトを目指しています。YouTubeやSpotify、Apple Musicのプレイリストなどで実際の雰囲気も感じながら。
極力個人的な思いは避けたいですが、過去の個人記事の熱量みたいなものは後から見ると響くので、ここぞという部分で入れていく感じで、史実といったら大袈裟ですが、ある程度事実を語る部分ではできるだけ客観的な感じにしたいと思っています。





